壁面緑化はぜ注目を集めているのか
オフィスや喫茶店、ホテルで植物が壁をおおう壁面緑化を目にすることがあります。雰囲気があってオシャレですが、壁面緑化はインテリアとしてだけでなく環境問題や心理的な効果で注目されています。
環境問題への直接的な効果は二酸化炭素の削減です。原因になっているのが化石燃料で世界的に関心が高い問題です。快適な生活に冷暖房は欠かせないので省エネルギーは難しい問題ですが、断熱保温効果がある壁面緑化を取り入れれば、快適性を保ちながら冷暖房の使用を減らせるので省エネルギーにつなげることができます。
ヒートアイランド現象の対策にも直接的な効果を見込めます。都市部でみられるヒートアイランド現象は地球温暖化により建物内に熱がこもることでおきます。ですが緑が増えることでこの現象を緩和できることがわかっているので、壁面緑化で緑を増やすことはヒートアイランド現象の改善に役立つといえます。
またコンクリート化が進んだ都市部に緑を増やすことで、そこで生活する人に癒やしや安らぎを与える効果も期待されています。緑の多い環境は美しく印象的で都市部で暮らす人達のストレス解消やリラックスに役立ちます。
壁面緑化にはどんな種類があるの?
壁面緑化にはいくつか種類があります。壁一面、緑でおおうものや、壁の一部にパネル型に育った緑をはめ込むものです。壁全体を緑でおおうタイプは、壁にワイヤーやネットを張りめぐらせ、壁際の下部から植物を育てて上に伸ばしていきます。壁の上部から下に植物を垂らすタイプもあり、植物次第でまるで緑の滝のような雰囲気になります。パネル型に育てた植物をはめ込んでゆくタイプは、色を変えれば壁全体をデザインすることができるので個性的な外観作りに役立ちます。
壁面緑化には種類があります。壁際で植物が成長し壁を覆うようになる登はん型と、壁の上部や途中に植栽帯を設け植物を上から下に垂らす下垂型です。パネル型に育った植物を壁にはめ込むユニット型もあります。